ぱとまー、スーパーではたらく

 

ぱとまー、ビアガーデンではたらく
夏といったらビアガーデン!暑い中飲むビールは最高だよね!プライベートでは行ったことないけどね!梅酒も最高だよね!でも一番好きなのはコーラなんだよね!

 

 

ビアガーデンを辞めたあとすぐにスーパーでも働きました。

全国各地にある『○コープ』というスーパーです。

 

農協が運営しているスーパー事業なので生鮮食料品などは地元の物が多く、母体の大きい農協関係者が多いことや『地産地消』という言葉がよく謳われていた時代背景もあり、なかなか賑わっていました。

ただ、ほかの県外からの新鋭スーパー企業が数々進出してきたことで価格競争で劣る面があり他店がチラシを打つとその日は暇になるということも多々ありました。

 

そこでは週2、3回。16時〜21時。時給810円でした。

仕事内容はレジ。閉店作業だけでした。

 

とにかくお客さんの少ないときは、ただ立っているだけ。

暇な中での唯一の楽しみが店内の魚屋にパートにきてる人妻姉さんが休憩時間にオヤツを買いにくることでした。

色気たっぷりで井川遥に雰囲気が似た人でした。

 

彼女からかけられる一言ひとこと、そして吐息がまるで魔法の呪文を唱えたかのように僕の疲れた体を回復してくれるかのようでした。(変態ですね。はい…)

その人のレジを通すためにバイトを続けられたといっても過言ではありません

 

 

バイト仲間に同じフリーターの『ヤマダ』がいました。

彼は僕のいっこ下でしたが、高校のときから5年以上そのスーパーでバイトしている大ベテランで、色々教えてもらいました。

 

レジにて。

「ぽちぽち」・・・「ピーッッ!!」

「ヤマダくんごめん!このエラーどうやって直すの!?」

「ん?どれどれ。ああ、このパターンね…新人の9割はつまづくパターンのとこだ…

「僕はすぐ覚えたけど、まあ覚える速さって人それぞれなんでね!」(キリッ!)

「あ…ありがとう・・・。」

 

閉店作業にて。

「たくよ〜さん!これやっといてください」

「えーっと、ごめん分かんない。教えてもらえる?」

「あーなるほど、ごめーん。まだこれ知らないかっ。そっかそっかごめーん。」

「たくよ〜さん入って一ヶ月だっけ?そっかそっかーごめーん。一ヶ月でこれか〜。

 

(こ…こいつ・・・)

(いつもめっちゃマウントとってくるやん)

 

 

そしてある日、

「っぁっ〜、はあ〜。はあ〜〜。」

 

「どうしたん?」

「いやあ最近忙しくて。全然寝てないんすよ。昨日なんか2時間しか寝てなくて。っつぇっ。あー、つれえー。」

「なんで?なんかしてるの?」

「あー、国家公務員目指して資格の勉強してて。忙しいんすよ。あ〜首いて〜。」

「すごいねえ。俺なんてつい甘えが出ちゃって少ししか英語の勉強してないよ。テレビとか見ちゃっていつのまにか寝てるし。」

「マジっすか!?あーー!テレビなんてもう見てないわぁぁ。テレビよりリアルのほうが面白くないですか?」

 

「・・そ…そうかもね・・・。」

「てか、さっき連れから連絡きたんすよ」

「今飲んでるらしくてヤマダがいねえと盛り上がんねえって」

「俺って酒よく飲むじゃないですか〜?」

(ん??初耳ですけど…)

「この間なんてウイスキーとビール、チャンポンして記憶とんじゃって。気づいたら拳から血が出てて。」

「…へーやばいじゃん」

「なんか連れが言うにはぁ、知らない人と揉めちゃって壁殴っちゃったみたいでぇ。シラフで酒入ってなかったら一瞬で殺っちゃってましたよ。ああぁ酒飲んでてよかったぁ」

「・・・。」

 

「あっ、たくよ〜さん、さっきの勉強の話ですけど自分のこともっと客観的に見たほうがいいですよ。主観で考えすぎると自分のこと見えなくなっちゃうんで。主観と客観の意味わかります?」

「・・・・・。」

 

「夢とか目標って叶えるためにあるんですよねぇ」

「だから頑張りましょう」

「・・・・・・・。」

 

「はぁー、それにしても忙しすぎてほんと寝みい。あーーカラダがふたつあれば助かるんだけどなあ。」

「・・・・・・・・・。」

 

 

(●ね・・・。)

 

 

そしてヤマダはその夢へと羽ばたくためスーパーをやめました。

「たくよーさん!先のステージ行ってますね!」

そう言葉を残して。

 

 

彼が去って、数ヶ月後。

パチンコ屋の仕事で他店統計に行った際(他のお店を訪問し、どの台にどれだけのお客さんがついているのか数える)、そこでヤマダの姿を見かける・・・。

そのお店において彼は一番キレイなお辞儀をする正社員になっていた。

僕はその姿を目にし、静かに頷き微笑みながらゆっっくりとお店を後にしました・・・。

 

 

のちに『地獄のミサワ』を知ったとき、

「リアルでヤマダやんっ!!」

って思いました。笑

めっちゃウザかったですけど、なんか憎めませんでした。しかも、なぜか彼だけまったくPATMの反応がありませんでした…笑

 

そのスーパーは1年ほどでやめましたとさ。

 

 

つづく

ぱとまー、居酒屋ではたらく
居酒屋でバイトしたときの話です。PATMの反応が少ない働きやすい職場かと思ったのですが・・・。

 

コメント