人と接さないバイトしがち

 

ぱとむあるあるです。
リーキーガット症候群、社会不安障害、腹鳴り恐怖症、その他あるあるなんかも書きます。

あるあるじゃない日々のことも書くかもです。

共感できなかったらすみません。

 

 

大学3、4年のとき、看板持ちのバイトをしました。

新築の住宅展示場の案内の看板が主でした。

 

看板を椅子に座って持ってるだけでできる簡単なお仕事です。ただ結構辛いです、夏は暑いし冬は寒い。ただただじっとしてなければならないので、時間が経つのが遅いこと遅いこと・・・。

だいたい朝9時から夕方5時くらいの7、8時間労働。時給は千円だったと思います。終わったあとは何もしていなのにグッタリしてました。あと、鼻の中が車の排気ガスの影響で真っ黒になります。

 

注意事項も色々あって携帯見ちゃいけない、音楽きいちゃいけない。たまに派遣会社の社員が見回りにきます。一度、たまたま携帯で時間を確認しているところを見つかって、『ねちねちねちねち』嫌味を言われたのが思い出されます(僕が悪いのですが…)。

 

人と接することがホント辛くなってきた時期だったので、このバイトばかりしていました。現地で住宅会社の人と朝と夕方に顔を合わすだけなので気が楽でした。

あと歩行者が割と少ない住宅街ばかりだったので、PATMのことをあまり気にしなくてよかったです。

ただ、自宅から遠方の場所もあったので、PATMの反応が気になり、地下鉄、バスが苦痛な時は、自転車で往復3時間かけて行ったこともありました。

 

総合的に考えるとあまり良いことがないバイトだと思うのですが・・・

実は心温まる出来事が何度かありました。

 

今でもはっきり覚えています。

ある夏の日の看板持ちでした。

その日の名古屋市の気温は38℃近い真夏日。

太陽に照らされたアスファルトは熱され、体感温度は想像を上回る灼熱地獄。

パイプ椅子が熱くて素手で触ることができないくらい。

持ってきた500mlの『おーい、お茶』も、開始2時間で残りあとわずか。

そんな中、タオルで汗を拭きながら看板を持っていると・・・

「これ、飲んでください」

 

暑さでうなだれていた顔を上げると、

僕と同じくらいの歳の青年がそこにはいました。

その手には、ミネラルウォーターが。

「これ、多く買っちゃったんで飲んでください」

 

「・・・あっ、ありがとう」

僕がそう口にすると、

青年はハニかんだあと、さっと身を翻し走り去っていきました・・・

 

それから1時間後、

「あんちゃん。暑いやろ?」

「これ、うちのいらん傘やから使って」

近所に住んでいるらしき60代くらいのオバチャンが傘を差し出してきました。

「いやっ、そんな…申し訳ないです」

「いいから使って!」

「陽射し強いんだから、倒れちゃうよ」

「ありがとうございます。後でおうちに返しに伺います」

「いいって、いいって!いらん傘やから!あげる!」

「ああ、すいません。ありがとうございます」

 

日傘を差しながら家路へ向かうオバチャン後ろ姿・・・

 

また別の日。

40代くらいの女性が、

「お兄ちゃん、これマック。食べて」

「ええ!?あ…ありがとうございます。」

「いや、でもこれセット・・・(ダブルチーズバーガー&ドリンク&ポテト)こんなにもらって・・・」

「いいの!いいの!」

「買いすぎて余っちゃったから」

ニッコリ笑いながら、いい匂いのするマック袋を差し出す姿・・・

 

みんな・・・

そんな買い過ぎることなんてないよね?

いらない傘だなんてことないよね?

気恥ずかしさを隠すために、

あたかも、

『たまたまだよ』

って。

見返りも求めてない、

その優しさ。

見ず知らずの人に、

そこまでしてくれる。

思いやり。

 

色々、つらいことの多い世の中だけど…

今でもこの話を思い出すと、心が『ほっこり』します。

 

 

おしまい

 

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